鋳造

シリコロイA2 鋳鋼品の特徴

シリコロイA2はSi(シリコン)を多く含む析出硬化系ステンレスで、鋳造品でありながら1400MPaの高強度、SUS304相当の耐食性を有します。 さらにはSiを多く含むため、溶湯の湯流れ性が良く薄肉鋳造品をつくりやすい特徴があります。

シリコロイA2のオールラウンド性
材質 記号 熱処理 熱処理条件 引張強さ(MPa) 耐力(MPa) 伸び(%) 絞り(%) 絞り(%)
シリコロイA2
(圧延・鍛造品)
ST 固溶化熱処理 1050℃/WQ 1100 850 12.0 67.0 32~36
AG 時効硬化熱処理 480~490℃/AC 1700 1600 7.0 35.0 ≧48 **(48~52)
シリコロイA2
(鋳鋼品)
ST 固溶化熱処理 1050℃/WQ 1000 480 6.0 30.0 28程度
AG 時効硬化熱処理 480℃/AC 1400 900 4.0 5.0 43程度
  • 上記は丸棒材および鋳鋼品の機械的性質の一例ですので、ご参考程度にお考え下さい。
     (形状、熱処理、鍛錬比、清浄度等によって変動する可能性があります)
  • **実用範囲での一例

応用例

シリコロイの湯流れ性を活かした薄肉鋳造品、オールラウンド性を活かした製品をご紹介します。

シリコロイ応用例
  • 本資料に掲載された技術情報は、シリコロイの一般的な諸特性を説明するためのものであり、何ら保証するものではありません。
  • 材料の形状、ロット差、使用目的、使用環境、使用条件等によって記載された内容と異なることがありますので、予めご了承下さい。

シリコロイの湯流れ性試験

シリコロイはケイ素(Si)を約3.4 ~ 4.0%含有するステンレスで薄肉鋳造性に優れています。
今回、シリコロイの各鋼種とSCS13(SUS304)の湯流れ性についての諸特性を調査したのでご報告致します。

試験方法
  1. 鋳込温度をほぼ一定にし、うず巻き状の砂型に鋳造する。
  2. 型ばらし後に渦巻き試験片の流動距離を測定。
試験結果

シリコロイA2、シリコロイB2 およびシリコロイD はSCS13 と比較すると2 倍以上の湯流れ性を有することが分かります。  またシリコロイA2 にTi を添加した場合は、SCS13 よりは良好であるが従来のシリコロイA2 より湯流れ性が低下することが判明した。  この湯流れ性はシリコロイの溶接や粉末積層造形にも関連性があるものと思われます。

シリコロイA2
シリコロイA2
SCS13 (SUS304)
SCS13 (SUS304)
材質 主成分
(mass%)
流動距離
(mm)
溶解温度
(℃)
溶解温度と
鋳込温度の差(℃)
SCS13との比較
(倍)
SCS13(SUS304相当) 0.05C-0.5Si-20Cr-10Ni-Fe 223 1550 50 1.0
シリコロイA2 0.02C-3.5Si-11Cr-7Ni-Fe 466 1560 53 2.1
シリコロイA2+0.7Ti 0.02C-3.5Si-11Cr-7Ni-0.7Ti-Fe 305 1584 80 1.4
シリコロイB2 0.02C-3.9Si-19Cr-9Ni-Fe 625 1574 96 2.8
シリコロイD 0.02C-3.9Si-18Cr-14Ni-Fe 480 1567 86 2.2
湯流れ性試験
湯流れ性試験

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