本資料に掲載されている技術情報は一般的な特性を説明する為のもので、
これにより何らかの保証をするものではありませんので予めご了承ください。
【File No.A2Processing-001】
シリコロイA2被加工性試験
1. 試験材
  材質:シリコロイA2
  寸法:25×110×160
  熱処理:OAG(過時効処理 650℃/AC)
  硬度:HRC35
2. 試験結果
試験項目 使用設備 送り(m/min) 回転(r.p.m.) 類似鋼との比較評価
使用工具
フライス OKK-3V(大阪機工) 100 160 NAK80とHPM38の間ぐらいの感触 良好
住友SKDN42MT
ドリル 1.5#(マキノ) 30 400 NAK55とHPM38の間ぐらいの感触 良好
φ10(コベルコハイス)
1.5#(マキノ) 30 500 同上 良好
φ7.5(コベルコハイス)
1.5#(マキノ) 30 700 同上 良好
φ3.1(コベルコハイス)
タップ 1.5#(マキノ) 80 - NAK80とHPM38の間ぐらいの感触 良好
M8(ハイス刃-ヤマワ)
エンドミル 1.5#(マキノ) 40 400 NAK80とHPM38の間ぐらいの感触 良好
φ12(2枚刃ハイス-OSG)
1.5#(マキノ) 60 400 同上 良好
φ10(4枚刃ハイス-OSG)
ガンドリル ミロク 20 1400 NAK80とHPM38の間ぐらいの感触 良好
φ8(超硬刃)
バンドソー アマダ 2〜3 - NAK80とHPM38の間ぐらいの感触 良好
ハイス刃
アマダ 2〜3 - NAK55とNAK80の間ぐらいの感触 良好
超硬刃
Data No.SLA-SITR2003-TI-2006091001
3. 比較鋼の概略
材質 分類 硬度 用途例
NAK55 プリハードン鋼 析出硬化系 HRC37〜43 精密量産型
NAK80 プリハードン鋼 析出硬化系 HRC37〜43 精密量産型、高鏡面性
HPM38 プリハードン鋼 SUS420J2改良 HRC29〜33 難燃添加樹脂、一般透明用、ゴム用
Data No.SLA-SITR2003-TI-2006091001
4. 備考
  (1)シリコロイA2の溶体化熱処理状態(ST:1050℃/WQ)の被加工性試験は実施していませんが、OAG(過時効処理)よりも硬度が
     若干低いため、同等の被加工性か若干程度良好だと推測されます。
       ST:HRC34前後、OAG:HRC35〜38程度
  (2)過時効処理は調質状態で、時効処理による硬度upを目的とする場合は、事前に溶体化処理を行う必要があります。
  (3)シリコロイA2の一般的な加工プロセス
       素材(溶体化熱処理) → 一次加工 → 時効硬化熱処理(480℃/AC) → 仕上加工、研磨等(必要な場合)
          HRC34前後                    HRC50±2
 <関連サイト>
■4. シリコロイA2(析出硬化系) 4.1 諸特性
  ◆トライボロジー 4.2 摩擦摩耗特性 4.3 耐焼付性
  ◆耐食性 4.4 耐食性(1) 4.5 耐食性(2) 4.6 耐孔食性
4.7 応力腐食割れ性
  ◆耐熱性 4.8 高温特性(1) 4.8 高温特性(2) 4.9 耐ヒートチェック特性
4.10 耐高温腐食性 4.11 温度と酸化増量の関係
  ◆熱処理特性 4.13 時効硬化熱処理特性 4.14 低温時効処理特性 4.15 溶体化熱処理特性
4.16 低温溶体化特性 4.17 再溶体化熱処理特性 4.18 SUS630との比較(1)
4.19 SUS630との比較(2)
  ◆プロセス技術 4.20 熱処理寸法変化 4.21 加工性 4.22 加工プロセス
4.23 局部高硬度化技術

◆ 本ページのキーワード
Material: シリコロイA2
特  性: 加工性、フライス、ドリル、タップ、エンドミル、ガンドリル、バンドソー

<Site Map>
項目 サイト名
■1. シリコロイとは? 1.1 What’s Silicolloy? 1.2 析出硬化とは? 1.3 History
■2. 応用製品例 2.1 リップ・精密金型 2.2 連続鋳造用ローラー 2.3 製品例
■3. お問合せ先 3.1 Company Profile 3.2 サービス体制
■4. シリコロイA2(析出硬化系) 4.1 諸特性
  ◆トライボロジー 4.2 摩擦摩耗特性 4.3 耐焼付性
  ◆耐食性 4.4 耐食性(1) 4.5 耐食性(2) 4.6 耐孔食性
4.7 応力腐食割れ性
  ◆耐熱性 4.8 高温特性(1) 4.8 高温特性(2) 4.9 耐ヒートチェック特性
4.10 耐高温腐食性 4.11 温度と酸化増量の関係
  ◆熱処理特性 4.13 時効硬化熱処理特性 4.14 低温時効処理特性 4.15 溶体化熱処理特性
4.16 低温溶体化特性 4.17 再溶体化熱処理特性 4.18 SUS630との比較(1)
4.19 SUS630との比較(2)
  ◆プロセス技術 4.20 熱処理寸法変化 4.21 加工性 4.22 加工プロセス
4.23 局部高硬度化技術
■5. シリコロイXVI(析出硬化系) 5.1 諸特性 5.2 摩擦摩耗特性 5.3 耐焼付性
5.4 耐食性(1) 5.5 耐食性(2) 5.6 耐孔食性
5.7 熱処理寸法変化 5.8 溶体化熱処理特性 5.9 局部高硬度化技術
■6. シリコロイB2(2相系) 6.1 諸特性 6.2 耐食性(1) 6.4 シリコロイB2の耐食性
6.5 高温特性(1) 6.6 耐ヒートチェック特性 6.7 温度と酸化増量の関係
■7. シリコロイD(オーステナイト系) 7.1 諸特性 7.2 高温特性(1) 7.3 高温特性(2)
7.4 耐ヒートチェック特性 7.5 耐高温腐食性 7.6 温度と酸化増量の関係
7.7 耐食性(1) 7.8 耐孔食性
■8. SUS630(析出硬化系) 8.1 諸特性 8.2 SL-A2との比較(1) 8.3 SL-A2との比較(2)
8.4 摩擦摩耗特性 8.5 耐焼付性 8.6 耐食性(1)
8.7 耐食性(2) 8.8 耐孔食性 8.9 熱処理寸法変化
8.10 温度と酸化増量の関係 8.11 応力腐食割れ性
■9. SUS420J2(マルテンサイト系) 9.1 諸特性 9.2 耐食性(1) 9.3 耐孔食性
9.4 熱処理寸法変化 9.5 摩擦摩耗特性 9.6 応力腐食割れ性
■10. SUS440C(マルテンサイト系) 10.1 諸特性 10.2 耐食性(1) 10.3 耐食性(2)
10.4 耐孔食性 10.5 熱処理寸法変化 10.6 摩擦摩耗特性
【New】 2007.6.23 追加
■11. SUS304(オーステナイト系)
11.1 諸特性 11.2 耐食性(1) 11.3 耐食性(2)
11.4 耐孔食性 11.5 ステンレスの耐食性 11.6 摩擦摩耗特性
11.7 耐焼付性 11.8 摩擦摩耗特性(詳細版2)
【New】 2007.6.23 追加
■12. SUS316L(オーステナイト系)
12.1 諸特性 12.2 耐食性(1) 12.3 耐食性(2)
12.4 耐孔食性 12.5 ステンレスの耐食性 12.6 耐焼付性
■13.S55C-Normal(炭素鋼) 13.1 諸特性
■14.表面改質技術 14.1 特殊浸炭処理 14.2 低温窒化処理 14.3 表面改質の耐食性
【New】 2007.4.25 追加
■15.トライボロジー
   (摩擦摩耗特性)
15.1 摩擦摩耗特性(簡易版) 15.2 耐焼付性
15.3 摩擦摩耗特性(詳細版1) 15.4 摩擦摩耗特性(詳細版2) 15.5 摩擦摩耗特性(詳細版3)
15.6 摩擦摩耗特性(詳細版4) 15.7 摩擦摩耗特性(詳細版5)