成功事例

精密金型とクロス鍛造
Precision Metal Mold

導入前の課題
  • 製法が圧延の場合、材料の長さ方向・長さ方向に対して直角方向では異方性があります。組織、硬度、機械的性質等の異方性やバラツキがあり、これらの特性が製品の寿命に影響することがあります。
導入後の改善
  • クロス鍛造により、組織、硬度、機械的性質等の異方性やバラツキを低減し、長寿命化に貢献します。
シリコロイのメリット
複合特性
  • シリコロイA2はひとつの鋼で耐熱性、耐食性、耐高温摩耗性、耐熱衝撃性(耐ヒートチェック性)を兼ね備えており、長寿命化に貢献します。
リサイクル性
  • 再熱処理(再固溶化・過時効処理)することで熱処理履歴をキャンセルできます。熱処理後、追加工することでリサイクルすることが可能です(形状によりますのでご注意下さい。)

精密金型への応用およびクロス鍛造の効果

析出硬化系シリコロイは硬度と耐食性のバランス、析出硬化のメカニズムを利用した特殊金型材として応用されています。

特に焼入鋼の加工プロセス改善、SUS420J2等の耐食性改善、SUS630の高硬度化、長寿命化、高精度を要求される特殊金型として応用されています。
また精密金型として特殊鍛造(クロス鍛造)を行う例もあります。クロス鍛造とは母材の向きを変えながら、何度も鍛造を繰り返し製造する特殊鍛造技術で、組織バラツキ、硬度バラツキなど異方性の改善に有効だと考察されます。

以下にシリコロイXVIのクロス鍛造の一例をご紹介します。
(クロス鍛造は他の材質でも可能ですので、ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。また形状や材質によって対応できない場合 もありますので、予めご了承ください。)

クロス鍛造材の一例
Photo.1クロス鍛造材の一例
table.1 製造方法による組織の異方性(バラツキ)
  素材形状 顕微鏡組織(100倍) 時効硬化熱処理後
D:長さ方向に対して直角方向 L:長さ方向
クロス鍛造材
(φ130丸棒を再鍛造)
クロス鍛造材 素材形状 クロス鍛造材 顕微鏡組織(100倍)D クロス鍛造材 顕微鏡組織(100倍)L
丸棒材(φ130) 丸棒材(φ130) 丸棒材(φ130)顕微鏡組織(100倍)D クロス鍛造材 顕微鏡組織(100倍)L
圧延材
(φ130丸棒を圧延)
圧延材 素材形状 圧延材 顕微鏡組織(100倍)D 圧延材 顕微鏡組織(100倍)L
table.2 製造方法による硬度バラツキ
No 製造方法 熱処理1 熱処理2 硬度(HV)
固溶化熱処理 時効硬化熱処理 Ave. Max. Min. バラツキ
(3σ)
01 クロス鍛造 1050℃/WQ 450℃×8hr/AC 678 704 659 33.9
02 丸棒材 1050℃/WQ 450℃×8hr/AC 656 686 637 47.8
03 圧延材 1050℃/WQ 450℃×8hr/AC 678 696 657 31.3
  • クロス鍛造は組織バラツキの低減、硬度バラツキの低減に有効である。
  • ロール圧延は硬度バラツキは低減できるものの、組織バラツキは大きくなる傾向にある。

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